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神経回路:脂肪選好性の腸–脳回路

Nature 610, 7933 doi: 10.1038/s41586-022-05266-z

脂肪の知覚は、強い欲求反応と完了反応を誘起する。今回我々は、脂肪の刺激が、味覚系の機能を欠く場合でも、誘引行動を誘発し得ることを示す。我々は、脂肪が、摂取後に腸–脳軸を介して作用し、脂肪に対する選好性を駆動することを実証する。単一細胞記録データから、脂肪の腸到達に反応する迷走神経ニューロンが同定され、この腸–脳経路を遺伝学的に抑制すると脂肪選好性の発現が見られなくなった。次に、脂肪と糖の選好性を駆動する腸–脳経路の比較によって、糖、脂肪、アミノ酸による腸刺激に反応する必須栄養素の一般的なセンサーとして機能する系と、脂肪刺激によってのみ活性化される系という、2つの並行した系が明らかになった。さらに我々は、腸で脂肪を感知する受容体の候補分子を欠くマウスを作出し、これらの分子が腸–脳軸での脂肪誘発反応を媒介する役割を持つことを確認した。まとめるとこれらの知見は、腸–脳軸を脂肪選好性の発現を導く基本的経路として用いる固有の細胞と受容体の存在を明らかにしている。

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