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免疫学:RORγt+細胞は腸内微生物相特異的なTreg細胞分化を指示する

Nature 610, 7933 doi: 10.1038/s41586-022-05089-y

腸内常在細菌相と宿主免疫系との相利共生的な関係は、微生物群集や、多くは非攻撃性の免疫細胞分画の維持を確実にする恒常性を促進する。このバランスが崩壊すると、クローン病のような局所の炎症性疾患や全身性の疾患が引き起こされる。この平衡状態は部分的には適応免疫系のエフェクター群と抑制因子群の両者を誘導することで達成される。ヘリコバクター(Helicobacter)属の種は、恒常的な状態下で制御性T(Treg)細胞や濾胞性ヘルパーT(TFH)細胞を誘導するが、誘導性制御性T(iTreg)細胞が抑制されると炎症性の17型ヘルパーT(TH17)細胞を誘導する。ヘリコバクターや他の腸内細菌が、T細胞に異なった機能を持つよう方向付ける仕組みについてはほとんど明らかにされていない。今回我々は、iTreg細胞分化に必要とされる細胞や分子構成要素を調べた。その結果、Treg細胞の誘導には、古典的樹状細胞ではなく、RORγt発現細胞による抗原提示が必要かつ十分であることが明らかになった。これらのRORγt+細胞は、おそらく3型自然リンパ球かJanus細胞、あるいはその両者であり、抗原提示機構とケモカイン受容体CCR7、およびTGFβ活性化因子であるαvインテグリンを必要とする。これらの因子のどれを欠いても、CCR7非依存的な抗原提示細胞によって、iTreg細胞ではなく病原性のTH17細胞の増殖が誘導された。このように、腸内共生微生物とその産物は、それらが適切な機能を授ける一般的な抗原提示細胞ではなく、適切なT細胞分化プログラムへ方向付けるのに適した、あらかじめ決まった特徴を有するさまざまな抗原提示細胞を標的とする。

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