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気候科学:70万年にわたる熱帯アンデス氷河

Nature 607, 7918 doi: 10.1038/s41586-022-04873-0

氷期サイクルを駆動した気候のテレコネクションに関する理解は、複数の氷期–間氷期の期間にわたる、年代が特定された熱帯の氷河作用の記録が少ないため制限されている。氷河堆積物によって、氷河の範囲の離散的なスナップショットが得られるが、半球間の詳細な比較に必要な連続的な記録は得られない。対照的に、氷河流域内に位置する湖沼から、上流の氷河活動の連続的な記録が得られるが、そうした記録で最終氷期サイクル以前までさかのぼるものはほとんどない。今回我々は、アマゾン川最上流域のフニン湖のピストンコアから、我々が知る限り初めての、70万年にわたる熱帯氷河作用の連続的かつ独立して年代が定められた記録を得た。その結果、熱帯氷河は全球の氷量の変化に追従し、明確な約10万年の周期性に従っていたことが見いだされた。全球の氷量に対する熱帯アンデス氷河の範囲の増大は、40万〜20万年前という、地域的な水収支が持続的に上昇し、それによってモンスーンに駆動される約2万3000年周期の規則正しい降水が変化していた期間に起きていた。最終氷期サイクルにおける熱帯アンデス氷河の範囲の1000年スケールの変動は、グリーンランド氷床コアの温度変動とリンクした地域的なモンスーンの強さの変動によって駆動されており、こうした半球間の結び付きは、最終氷期以前の氷期サイクルにも存在した可能性がある。

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