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物性物理学:弾性熱量効果の測定によるSr2RuO4の相図の決定

Nature 607, 7918 doi: 10.1038/s41586-022-04820-z

過去20年における非従来型超伝導の主な進展の1つは、大半の非従来型超伝導体が、他の強相関状態も含む相図を形成することの発見である。従って、対象となる多くの系は複数の不安定性の近傍にあり、その結果としての秩序相間での制御が、集中的な研究の的になっている。最近、圧電デバイスを用いて印加した一軸圧力が特に汎用的な新しい制御方法であることが示され、魅力的な非従来型超伝導体Sr2RuO4の理解を深める実験につながった。今回我々は、常伝導状態と超伝導状態の両方を対象とした初の例と我々が考える研究において、弾性熱量効果の高精度測定を用い、この超伝導体の相図を描いた。我々は、超伝導状態に入る際にエントロピーの急激な減少を観測した。この測定結果は、ファンホーブ点における対形成に関するモデル計算と極めてよく一致する。我々はまた、超伝導近傍で観測される磁性状態への入り口に伴うエントロピー変化の定量的評価を得た。今回の相図は、他の非従来型超伝導物質群に見られるものとの類似性の点からも、また、今のところSr2RuO4にしか見られない、さらなる特徴の点からも興味深い。

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