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材料科学:電池動作時における孤立したリチウムの動的な空間的進行

Nature 600, 7890 doi: 10.1038/s41586-021-04168-w

次世代エネルギー貯蔵システムの需要の高まりから、高性能のリチウム(Li)電池の開発が必要になっている。しかし残念なことに、現在用いられているLiアノードは、固体電解質界面(SEI)の連続的な生成と孤立したLi(i-Li)のために、急速な容量低下と短いサイクル寿命を示す。Liデンドライトの不均一溶解時のi-Li形成は、大半の試験条件下においてLi電池の大幅な容量損失につながる。i-Liは、集電体との電気的接続を失うことから、電池において電気化学的に不活性なLi、すなわち「デッドLi」であると考えられてきた。今回我々は、一般的に受け入れられているこの仮説に反して、i-Liが、電解質中での電場に対する動的な分極に起因して、電池動作に対して高応答性であることを示す。i-Liの両端ではLiの析出と溶解が同時に起こるため、i-Liは充電(放電)時にカソード(アノード)に向かって空間的に進行する。シミュレーション結果から、i-Liの進行速度が主に、i-Liの長さと向き、印加電流密度の影響を受けることが明らかになった。さらに我々は、100%を超えるクーロン効率でのCu–Liセルにおいてi-Li回復の実証に成功し、サイクル寿命が向上したLiNi0.5Mn0.3Co0.2O2 (NMC)–Liフルセルを実現した。

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