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気候科学:森林破壊と気候変動に関連付けられた炭素排出源としてのアマゾン川流域
Nature 595, 7867 doi: 10.1038/s41586-021-03629-6
アマゾン川流域には地球最大の熱帯林があり、ここ数十年にわたって重要な炭素シンクであることが示されてきた。しかし、森林伐採や気候変動などの要因によって、この炭素シンクは縮小しているように思われる。今回我々は、アマゾン川流域の炭素収支と、その炭素排出源への変化を駆動した主な要因を調べた。我々は、2010〜2018年に、アマゾン川流域の4つの地点で、対流圏下層の二酸化炭素濃度と一酸化炭素濃度の航空機による垂直プロファイリング測定を計590回行った。その結果、炭素の総排出量はアマゾン川流域東部で西部より多く、これは主に火災による一酸化炭素由来の排出量の空間的な違いによってもたらされたことが見いだされた。特に、アマゾン川流域南東部は、大気への正味の炭素排出源(総炭素フラックスから火災による排出量を引いたもの)となっている。アマゾン川流域東部は過去40年にわたり、特に乾季において、西部よりも大きな森林破壊、温暖化、水分ストレスにさらされており、その傾向は南東部で最も強かった。我々は、今回の調査地点において、気候変動と森林伐採の傾向が炭素排出量に及ぼす影響を調べ、アマゾン東部では、乾季の激化と森林伐採の増加が、生態系ストレス、火災発生の増加、炭素排出量の増加を促進していると思われることを見いだした。今回の結果は、アマゾン全域では気候変動の結果として、高木の枯死率が上昇しており、光合成活動が低下していることを示す最近の複数の研究結果と一致する。

