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ゲノミクス:発生中のマウス胎仔の時空間的なDNAメチローム動態
Nature 583, 7818 doi: 10.1038/s41586-020-2119-x
哺乳類の発生にはシトシンのDNAメチル化が不可欠だが、発生中の胚におけるDNAメチル化の時空間的な分布についての理解は限られている。今回我々は、マウスのENCODE(DNAエレメントの百科事典)計画の一環として、マウスの胚形成期から成体期までの9つの発生段階にある12の組織や器官について、168のメチロームプロファイリングを行った。異なる発生段階にあるさまざまな組織や器官のメチロームを比較することで、CGメチル化に多様性が見られる180万8810のゲノム領域が明らかになった。これらのDNAエレメントの大部分のCGメチル化は、胎仔発生過程で喪失するが、この傾向は出生後に逆転する。胎仔発生の後期には、非CGメチル化が主要な発生転写因子遺伝子の本体内に蓄積し、これはそれらの遺伝子の転写抑制と同時に起きていた。ゲノム規模のDNAメチル化、ヒストン修飾、クロマチン接近性のデータの統合することで、46万1141の推定される発生組織特異的エンハンサーの予測が可能になった。そのヒトオルソログには疾患関連の遺伝的バリアントが豊富に存在していた。これらの時空間的エピゲノムマップは、組織や器官の発生における遺伝子調節を研究するための情報資源になり、また、ヒトの発生の障害に関与する調節エレメントを調べるための出発点になる。

