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進化学:現生種の時間系統樹は無数の多様化の歴史と一致する

Nature 580, 7804 doi: 10.1038/s41586-020-2176-1

現生種の時間較正した系統樹(以降「現生種の時間系統樹」とする)は、多様化の動態の推定に広く用いられている。しかし、このような推定の信頼性についてはかなりの論争がなされてきており、この重要な問題はこれまでのところ解決されていない。今回我々は、ほとんどの既存の推定法の基礎になっている一般化した出生–死亡モデルに基づく現生種の時間系統樹から抽出できる正確な情報を明確にする。我々は、どの多様化シナリオについても、代替となる多様化シナリオが無数に存在し、それらのシナリオからはいかなる現生種の時間系統樹も同等の尤度で生み出されることを証明した。これらの「一致」シナリオは、データが無限に存在しても、現生種の時間系統樹のみを用いて区別することはおそらくできない。重要なのは、一致する多様化シナリオは、著しく異なっているが妥当性については同様な動態を示し得ることであり、これは、これまでの多くの研究では、系統学的証拠が拡大解釈されてきた可能性を示唆している。我々は、過去の多様化動態について利用可能な全ての情報を含む、識別可能で解釈の容易な変数を導入し、これらの変数が現生種の時間系統樹から推定可能であることを実証する。我々は、これらの識別可能な変数を測定しモデル化することが、歴史的な多様化動態を研究するためのよりロバストな方法につながると考える。また我々の知見から、古生物学的データは、いくつかの大進化的な疑問に答える上で今後も重要であり続けることも明らかになった。

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