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がん:血液と組織のマイクロバイオーム解析が示唆するがん診断手法
Nature 579, 7800 doi: 10.1038/s41586-020-2095-1
がんマイクロバイオームの体系的な特性解析は、主要なヒト疾患の診断において、微生物由来の非ヒト分子を用いた技術開発の機会を提供する。最近、いくつかのタイプのがんが微生物からかなりの寄与を受けているという証拠が示されたことから、今回我々は、がんゲノムアトラス(TCGA)の全ゲノムおよび全トランスクリプトームの塩基配列解読研究の、33タイプのがんの未治療がん患者試料(合計で1万8116例)について微生物リードの再検討を行った。その結果、ほとんどの主要がんタイプ内およびがんタイプ間で、組織や血中に、独特な微生物シグネチャーが見つかった。これらのTCGA血中シグネチャーを、ステージIaからIIcのがん患者や、市販グレードの2つの無細胞腫瘍DNAプラットフォームで現在評価されているゲノム変化の見られないがんに適用すると、混入した微生物ゲノムを除外するための非常に厳しい基準の解析を用いて全塩基配列解読データの最大92.3%を除外した場合でも、TCGA血中シグネチャーからがんタイプが予測可能であった。さらに、血漿から採取した無細胞性微生物核酸のみを用いて、がんが発生していない健康な被験者(n = 69)の試料と、さまざまなタイプ(前立腺がん、肺がん、黒色腫;合計で100試料)のがん患者の試料とを区別できた。このマイクロバイオームに基づく腫瘍診断ツール候補にはさらなる研究が必要である。

