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免疫学:制御性T細胞の性特異的脂肪組織インプリンティング

Nature 579, 7800 doi: 10.1038/s41586-020-2040-3

脂肪組織はエネルギー貯蔵庫であるとともに、動的な内分泌器官でもある。特に内臓脂肪組織(VAT)は、全身的な代謝調節に非常に重要である。例えば、肥満症でのVAT機能の障害は、インスリン抵抗性や2型糖尿病と関連付けられている。転写因子FOXP3を発現する制御性T(Treg)細胞は、免疫応答の制限や、VATなどにおける組織炎症の抑制に非常に重要である。今回我々は、マウスで、VAT中のTreg細胞に明らかな性的二型性を見いだした。雌のVATと比べて、雄のVATにはTreg細胞が多く含まれており、雄のVAT由来のTreg細胞は、表現型、転写的全体像およびクロマチン接近性において、雌のVAT由来のTreg細胞とは大きく異なっていた。雄のVATにおける強い炎症は、CCL2–CCR2軸を介してTreg細胞の誘導を促進した。アンドロゲンは、雄のVATに特異的な固有のIL-33産生間質細胞集団の分化を調節し、それはTreg細胞の局所的な増殖と対応していた。性ホルモンはVATの炎症も調節し、その結果、BLIMP1転写因子依存的にVAT常在性Treg細胞の転写的全体像が形作られた。まとめると、VATのTreg細胞の性特異的差異は、組織ニッチによって性ホルモン依存的に決定され、脂肪組織炎症を制限することが明らかになった。

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