Letter

微生物学:ファージ感染に対する化学的防御

Nature 564, 7735 doi: 10.1038/s41586-018-0767-x

細菌とそれに感染するファージとの間の軍備競争は、ファージに対するさまざまな防御機構が絶え間なく進化する原動力となってきた。これまで報告されている抗ファージ系には変化に富んだ防御機構が備わっているが、いずれの機構でも防御に関わっているのはタンパク質成分である。本論文では、ストレプトミセス属(Streptomyces)の細菌に広く見られる化学的な抗ファージ防御系について報告する。これらの細菌が生得的に産生する3種類の分子はDNA鎖に入り込んでファージの複製を阻害できるのに対して、他の機構によってDNAを標的とする分子はファージの複製を阻害できないことが分かった。二本鎖DNAファージは生物圏で最も数が多く、しかもこのような二次代謝産物の産生は、広範囲にわたる細菌で共通して見られるので、この抗ファージ防御機構はおそらく、細菌群集の形成において進化的に重要な役割を果たしてきたと考えられる。

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