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細胞生物学:SIRT6欠損はカニクイザルにおいて発達遅滞の原因となる

Nature 560, 7720 doi: 10.1038/s41586-018-0437-z

SIRT6は齧歯類で長寿タンパク質として働く。しかし、このタンパク質の霊長類での生物学的機能については、ほとんど分かっていない。今回我々は、CRISPR–Cas9に基づく手法により、SIRT6ヌルのカニクイザル(Macaca fascicularis)モデルを作製した。SIRT6欠損サルは生後数時間で死に、重度の出生前発達遅滞を示した。SIRT6の喪失は、長鎖ノンコーディングRNAであるH19(発生抑制因子)の転写を活性化させることにより、神経の分化を遅らせる。我々は、この過程をヒトの神経前駆細胞の分化系で再現できた。SIRT6欠損は、H19のインプリンティング制御領域でのヒストンの過剰メチル化、CTCFの誘導、そしてH19の発現上昇を引き起こした。今回の結果は、SIRT6が非ヒト霊長類で発生の調節に関与しており、ヒトの周産期致死症候群についての機構的手掛かりをもたらし得ることを示唆している。

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