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医学研究:骨髄細胞から分泌されるIL-23が去勢抵抗性前立腺がんを駆動する
Nature 559, 7714 doi: 10.1038/s41586-018-0266-0
前立腺がんの患者では、アンドロゲン除去療法に対する抵抗性が頻繁に見られ、こうした状態は去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)として知られている。CRPCの発症を制御する機構をよりよく理解することは、臨床において必要とされているがまだ達成されていない。がん細胞には腫瘍微小環境に対する依存性があることがよく分かっており、これは腫瘍微小環境がCRPCの発生を制御している可能性を示している。今回我々は、マウスとCRPC患者において、骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)により産生されるIL-23がCRPCの駆動要因であることを明らかにする。機構としては、MDSCから分泌されるIL-23が、前立腺腫瘍細胞においてアンドロゲン受容体経路を活性化できることで、アンドロゲン枯渇状態において細胞の生存および増殖を促す。腫瘍内でのMDSC浸潤およびIL-23濃度は、CRPC患者由来の血液試料および腫瘍試料で増加していた。抗体を介したIL-23の不活性化は、マウスにおいてアンドロゲン除去療法への感受性を回復させた。まとめると今回の結果は、MDSCが非細胞自律的な様式で作用し、CRPCを促進することを示している。IL-23を阻害する治療は、前立腺がんにおけるMDSCを介した去勢への抵抗性に対抗し、標準治療と相乗的に作用する可能性がある。

