Letter

天文学:初期宇宙において活動をやめた大質量の円盤銀河

Nature 546, 7659 doi: 10.1038/nature22388

宇宙が誕生してからわずか30億年しかたっていない赤方偏移z = 2の位置では、最も大質量の銀河の半分は極めてコンパクトで、星を形成するための原料をすでに使い果たしてしまっている。そうした銀河は、激しい中心核スターバーストによって形成され、小さな伴銀河との合体を通して、最終的に現在観測される最も大質量の局所的な楕円銀河へと成長したと考えられている。しかし、この描像の妥当性を検証するには、現在可能なものより高い分解能でそれらの中心部を観測する必要がある。重力レンズ効果による増光と拡大は、銀河の内部領域を解像する機会をもたらす。本論文では、重力レンズ効果を受けたz = 2.1478に位置するコンパクトな銀河について、星の種族と運動力学を解析し、意外にもこの銀河が、高速で自転し回転で支えられている円盤銀河であることを報告する。この銀河の星は、合体によって生じた中心核スターバーストではなく、円盤内で形成されたはずである。この銀河はおそらく、低温のガス流を供給され、このガス流は暗黒物質のハローからの衝撃波加熱によって遮断されるまでは、高温のハローガスを突き抜けることができた。今回の結果は、星形成を終えた最初の銀河がその構造だけでなく運動力学を大きく変化させた後に現在の楕円銀河へと進化したに違いないという、これまで間接的に示されていた結果を裏付けている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度