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がん:エキソソームは膵臓がんで発がん性KRASの治療標的化を促進する

Nature 546, 7659 doi: 10.1038/nature22341

GTPアーゼであるKRASの変異体は膵臓がんの重要なドライバーだが、治療標的とすることはいまだに困難である。エキソソームは全ての細胞から産生・放出される細胞外小胞であり、血液中に自然に存在する。今回我々は、マウスの循環血液中でエキソソームがリポソームに比べて長く保持されるのは、エキソソームがCD47を介して、単球やマクロファージによるファゴサイトーシスから保護されているためと見られることを示す。正常な繊維芽細胞様の間葉系細胞に由来するエキソソームに、膵臓がんでよく見られる変異である発がん性KrasG12Dに特異的な短鎖干渉RNAあるいは短鎖ヘアピンRNAを組み込ませた。この組換えエキソソーム(iExosome)による発がん性KRASの標的化はリポソームと比べて極めて有効であり、この有効性はCD47依存的で、マクロピノサイトーシスによって促進された。iExosomeによる治療は、膵臓がんの複数のマウスモデルでがんを抑制し、全生存率を顕著に改善した。我々の結果は、iExosomeを用いて発がん性KRASを腫瘍で直接的かつ特異的に標的化する手法を実証している。

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