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神経変性疾患:反復配列伸長疾患におけるRNAの相転移
Nature 546, 7657 doi: 10.1038/nature22386
短いヌクレオチド反復配列の伸長は、ハンチントン病や筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症などいくつかの神経疾患や神経筋疾患を引き起こす。これらの疾患に共通して見られる病理学的特徴の1つは、反復配列を含む転写産物が蓄積して核内で異常な凝集体(foci)となっていることである。RNA fociや疾患症状は、ヌクレオチド反復が臨界数を超えないと現れないが、この特徴的な閾値を超えたときにfoci形成を統御する分子機構はまだ不明である。今回我々は、反復伸長が多価塩基対形成のための鋳型を作り、この多価塩基対形成によって、精製されたRNAがこうした疾患で観察されるのと同様の臨界反復数で、in vitroにおいてゾル・ゲル転移を起こすことを示す。ヒト細胞では、RNA fociは反復配列を含むRNAの相分離により形成され、in vitroでRNAのゲル化を阻害する薬剤により溶解させることができる。我々の結果は、タンパク質凝集疾患と類似して、RNAの配列特異的なゲル化が神経疾患の要因の1つである可能性を示唆している。

