Review

細胞生物学:哺乳類細胞の栄養獲得戦略

Nature 546, 7657 doi: 10.1038/nature22379

哺乳類細胞の周囲には、グルコース、アミノ酸、種々の巨大分子や微量栄養素など、多様な栄養素が存在し、細胞はそれらを膜貫通型の輸送体やエンドリソソーム経路を介して取り込むことができる。細胞は、多様な栄養供給源を用いることで代謝の柔軟性を獲得し、飢餓の期間を生き延びる。静止状態の細胞は恒常性を維持するのに十分な栄養を取り入れているが、増殖中の細胞は増殖因子により栄養の取り込みを増加させることで、バイオマス形成をまかなっている。今回我々は、細胞で見られるいくつかの栄養獲得戦略と、増殖因子や細胞内在性栄養センサーによるそれらの調節について概説する。また、がん遺伝子やがん抑制遺伝子が栄養の取り込みを促進し、それによってがん細胞の生存や増殖を維持していく仕組みについても論じる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度