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がん:腫瘍関連マクロファージでのPD-1の発現はファゴサイトーシスと腫瘍免疫を抑制する

Nature 545, 7655 doi: 10.1038/nature22396

PD-1(programmed cell death protein 1)は免疫チェックポイント受容体で、活性化されたT細胞で発現が上昇し、免疫寛容を誘導する。腫瘍細胞はPD-1のリガンドであるPD-L1(programmed cell death ligand 1)を過剰発現していることが多く、これによって免疫系からの回避が促進される。PD-1あるいはPD-L1に結合してこの受容体とリガンド間の相互作用を阻害するモノクローナル抗体は、黒色腫、大腸がん、非小細胞肺がん、ホジキンリンパ腫などのさまざまながんの患者で顕著な臨床効果が見られている。PD-1–PD-L1経路の遮断がT細胞を活性化することは確証されているが、この経路が腫瘍関連マクロファージ(TAM)で果たしている可能性がある役割についてはほとんど分かっていない。本研究では、TAMがマウスとヒトの両方でPD-1を発現していることを示す。TAMでのPD-1発現は、がんのマウスモデルで時間とともに増加し、ヒトの原発性がんでは病期の進行に伴って増加する。TAMでの PD-1の発現は腫瘍細胞に対するファゴサイトーシス活性と負に相関していて、in vivoでPD-1–PD-L1を阻害すると、マクロファージによるファゴサイトーシスが増加して腫瘍増殖が抑制され、がんのマウスモデルでは生存がマクロファージ依存的に延長する。この結果は、PD-1–PD-L1療法にはマクロファージへの直接的影響を介する作用も含まれる可能性を示唆しており、このことはこれらの薬剤によるがん治療に大きく関わってくると考えられる。

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