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植物生物学:植物では翻訳の全体的な再プログラム化が免疫調節の基盤の1つとなる
Nature 545, 7655 doi: 10.1038/nature22371
植物には特殊化した免疫細胞が存在しないため、生長関連の活動から防御への移行には転写の再プログラム化が必要であることは十分に理解されている。しかし、免疫誘導の際に起こる翻訳の変化についてはほとんど知られていない。今回我々は、リボソームフットプリント法を用い、微生物関連分子パターンelf18に曝露したシロイヌナズナ(Arabidopsis)で包括的なトランスレートーム(translatome)のプロファイリングを行った。その結果、こうしたパターン誘導性免疫の間、翻訳は厳密に調節されていて、転写とはほとんど相関していないことが分かった。翻訳効率が変化した遺伝子の特定によって、この免疫応答における新規調節因子が発見された。これらの遺伝子のさらなる研究から、メッセンジャーRNA塩基配列の特徴が、観察された翻訳効率の変化における主要な決定因子であることが明らかになった。翻訳効率が高まった転写産物の5′リーダー配列内には、メッセンジャーRNAのコンセンサス配列であるRモチーフ(主にプリンで構成される)が豊富に存在することが見いだされた。我々は、このRモチーフが、ポリ(A)結合タンパク質との相互作用を介して、パターン誘導性免疫の誘導に応答して翻訳を調節することを示す。従って今回の研究は、植物でパターン誘導性免疫の際に翻訳の全体的な再プログラム化が起きていることの強力な証拠を提供するだけでなく、その分子機構をも示している。

