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幹細胞:ヒト多能性幹細胞から作製された造血幹・前駆細胞
Nature 545, 7655 doi: 10.1038/nature22370
モルフォゲンへの段階的な曝露によって胚発生を模倣することにより、あるいはマスター転写因子を強制発現させて分化した細胞種を別の細胞種に変換することで、さまざまな組織細胞系譜を多能性幹細胞から分化させることができる。今回我々は、機能的なヒト造血幹細胞を作製するために、ヒト多能性幹細胞をモルフォゲンの指示により造血能を持つ内皮に分化させ、次に、マウス宿主において複数の系譜の造血細胞の生着を促進する能力について、造血幹細胞を指定する転写因子候補26個をスクリーニングした。7個の転写因子(ERG、HOXA5、HOXA9、HOXA10、LCOR、RUNX1、SPI1)は、造血能を持つ内皮を造血幹・前駆細胞に変換させ、マウスの一次および二次レシピエントに骨髄細胞、B細胞、T細胞を生着させるのに十分であることが分かった。モルフォゲンによる分化と転写因子を介した細胞運命の変換を組み合わせた我々の手法により、多能性幹細胞から造血幹・前駆細胞を作製でき、ヒト化マウスにおける造血疾患のモデル化や遺伝的な血液疾患の治療戦略での利用が期待される。

