Letter
天文学:近傍にある超低温矮星TRAPPIST-1の周囲にある7個の温暖な地球型惑星
Nature 542, 7642 doi: 10.1038/nature21360
現代天文学の目的の1つは、大気の特性評価に適した温暖な地球型の太陽系外惑星を発見することである。最近、3個の地球程度のサイズの惑星が、地球から12パーセク離れた所にあり質量が太陽のわずか8%の星をトランジット(つまり前面を通過)しているのが発見された。これらの惑星のトランジットを示す配置と、TRAPPIST-1と名付けられた親星の木星程度のサイズを組み合わせると、現在の、そして将来の天文施設でこれらの惑星の大気特性の詳細な研究が可能になる。本論文では、地上と宇宙からこの星を測光モニタリングした結果について報告する。我々の観測から、地球程度のサイズと質量を持つ少なくとも7個の惑星が TRAPPIST-1を公転していることが明らかになった。内側の6個の惑星は、それらの軌道周期(1.51、2.42、4.04、6.06、9.1および12.35日)が小さな整数に近い比をとり、近共鳴鎖を形作っている。この構成は、惑星が親星から遠い所で形成され、内側に移動したことを示唆する。さらに、7個の惑星の平衡温度は、表面に液体の水が存在し得るほどに十分低い。

