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植物科学:細菌は植物体内で毒力に不可欠な水性生息空間を確立する

Nature 539, 7630 doi: 10.1038/nature20166

耕作地や自然生態系では、植物の地上部(葉圏)に影響を及ぼすさまざまな病気の発生に高湿度が強く影響するが、湿度のこうした作用の分子基盤は解明されていない。過去の研究では、免疫の抑制が細菌による発病の重要な段階であることが強調されてきた。今回我々は、葉圏の細菌感染では、病原体が湿度依存的に水性の細胞間空間(アポプラスト)を確立することが、もう1つの重要な段階であることを明らかにする。植物病原菌Pseudomonas syringaeのHopM1などの細菌エフェクターは、水性アポプラストの確立を誘導し、高湿度下であれば、免疫不全シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)中で非病原性のP. syringae株を毒性の病原体に転換させるのに十分である。HopM1の宿主標的(AtMIN7)とパターン誘導性免疫を共に欠く四重変異体シロイヌナズナは、細菌感染の基本的な特徴の再現に使えるばかりでなく、葉圏に内生する共生細菌群集の湿度依存的な恒常性不全も示した。以上の結果は、葉圏–細菌間の多様な相互作用を理解するための新たな概念的枠組みを示している。

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