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免疫学:多様な組織マクロファージはアポトーシス細胞を取り込むことで異なる恒常性プログラムを誘導する

Nature 539, 7630 doi: 10.1038/nature20138

樹状細胞やマクロファージを含むプロフェッショナル食細胞によるアポトーシス細胞の認識と除去は、免疫自己寛容を維持し、慢性炎症や自己免疫病の症状を防ぐ。さまざまな組織に常在する食細胞集団の多様性は、アポトーシス細胞排除が必然的に速やかに行われることと相まって、この過程のin situ解析を難しくしている。そのため、組織常在性食細胞が恒常的なアポトーシスに応じて実行する機能の全容は明らかになっていない。今回我々は、マウスで障壁機能と吸収機能を最適に維持するために持続的に更新されている腸上皮細胞(IEC)は、アポトーシスを起こすと恒常的な細胞数維持のためだけに排除されるのではなく、小腸粘膜固有層に存在し、性質のよく判明している食細胞ネットワークに属する単一の樹状細胞サブセットと2つのマクロファージサブセットによって取り込まれることを示す。これらサブセットのトランスクリプトームを、アポトーシスを起こしたIECのin situでの取り込みの前後で調べると、食細胞ごとに独特の遺伝子発現シグネチャー(マクロファージ特異的な脂質代謝、アミノ酸異化作用、制御性CD4+ T細胞活性化の樹状細胞特異的プログラムなどが含まれる)が明らかになった。「炎症抑制」を示すシグネチャーは各食細胞に共通して見られたが、それに関与する特異的な遺伝子や経路は樹状細胞と2種類のマクロファージの3つでそれぞれ異なっていて、これは特殊化した機能を反映している。アポトーシスを起こしたIECは、樹状細胞サブセットだけによって腸間膜リンパ節に運ばれ、寛容誘導性の制御性CD4+ T細胞の分化誘導に不可欠な決定因子として使われた。アポトーシスを起こしたIECを取り込んでいる食細胞により発現が異なる遺伝子のいくつかは、炎症性腸疾患の感受性遺伝子と重複していた。総合するとこれらの知見は、アポトーシスを起こした細胞を取り込んだ結果についての新たな手掛かりを与えるもので、粘膜内で恒常性が維持される仕組みについての理解を進展させ、また炎症性腸疾患のような慢性炎症性疾患を軽減するための新規治療法開発のための準備を整えるものである。

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