Review

物性物理学:表面と界面におけるスピン–軌道結合に誘起された創発的な現象

Nature 539, 7630 doi: 10.1038/nature19820

スピン–軌道結合(SOC)は電子のスピン自由度と運動量自由度との相対論的な相互作用を記述し、凝縮物質系で観測される豊豊な現象の中心となる。最近、SOCと低次元性との間の相互作用から、カイラルスピンテクスチャーやスピン分極した表面状態、界面状態などの新しい物質相が現れている。こうした低次元SOC系が実現したものは一般的にロバストであり、室温で利用できる。本論文では、薄膜とヘテロ構造においてこのような基本的に新しい物理現象を生成する手段として、SOCを検討する。そして、室温においてスピンを利用したデバイス応用を開発する上での、こうした物質群の技術的な有望性を概説する。

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