Letter

生物物理学:単一分子の分解能で細菌の転写共役修復を再構築する

Nature 536, 7615 doi: 10.1038/nature19080

大腸菌(Escherichia coli)のMfdトランスロカーゼは、DNA損傷部位で停止したRNAポリメラーゼ(RNAP)を移動させ、続いてその損傷部位でUvrAB(C)構成要素の組み立てを調整することで転写共役修復を可能にしている。近年の研究から、Mfdは、停止したRNAPに結合してDNAから解離させた後も、除去したRNAPと結合したまま、安定なゆっくり移動する複合体としてDNA上にとどまっていることが明らかになっている。今回我々は、一連の単一分子解析法を用いて、Mfd–RNAPへのUvrAおよびUvrABの動員が、この移動する複合体を停止させ、その解体を引き起こすことを見いだした。単一分子のナノマニピュレーションと蛍光色素の共局在を相関させる解析法による測定から、この複合体の解体によってRNAPとMfdの両方がDNAから離れることが分かった。その後のUvrCによるDNA切断は、UvrAB(C)だけが利用可能な場合よりも速いが、これは、UvrABがDNA損傷部位よりもMfd–RNAPに20~200倍強く結合することに一部起因する。これらの観察結果は、in vivoでの相補的DNA修復経路を比較するための定量的な枠組みになる。

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