Letter
宇宙:がか座β星系における太陽系外彗星の2つの種族
Nature 514, 7523 doi: 10.1038/nature13849
がか座β星を取り囲む若い惑星系には、複数の活動的な小天体がある。こうした小惑星と彗星は、我々の太陽系の歴史の初期に起こったように、衝突と蒸発を通して大量の塵とガスを生成する。がか座β星の分光学的観測からは、小さな蒸発する天体(太陽系外彗星)が、トランジットする割合が高いことが示されている。本論文では、2003~2011年に集められた1000件以上のアーカイブされたスペクトルの解析から、親星の円盤をトランジットする太陽系外彗星から生じる、約6000の変動する吸収特性のサンプルを得たことを報告する。これらの太陽系外彗星の観測された特性を統計的に解析して、異なる物理特性を持つ2つの種族を特定できた。1つの種族は浅い吸収線を生じる太陽系外彗星からなり、浅い吸収線は大質量の惑星との平均運動共鳴に捕獲された、ガスの抜けた(つまり、揮発性物質が大きく枯渇した)古い彗星によるものと考えられる。もう1つの種族は、深い吸収線を生じる太陽系外彗星からなり、1個あるいは数個の親天体の最近の分裂に関連している可能性がある。今回の結果は、がか座β星系において数十年間にわたって観測されている蒸発する天体が、我々の太陽系の彗星によく似ていることを示している。

