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医学:肺内マクロファージ移植治療
Nature 514, 7523 doi: 10.1038/nature13807
骨髄移植は、有効な細胞治療であるが、感染のリスクや死亡率を上昇させる骨髄破壊的前処置が必要である。最近の細胞系譜追跡研究により、常在型マクロファージは血液系前駆細胞とは独立に自己維持されることが実証されたので、我々は臓器を直接の標的とした細胞特異的な治療について検討した。本論文では、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)受容体β欠損(Csf2rb−/−)マウス[CSF2RAあるいはCSF2RB変異がある小児の遺伝性肺胞蛋白症(hPAP)と同一のミエロイド系細胞の異常を呈する]において、骨髄破壊的前処置を伴わない、野生型マクロファージあるいはCsf2rb遺伝子を修正したマクロファージを用いた肺内マクロファージ移植(PMT)は、安全かつ忍容性良好であり、また、1回の移植により、この肺疾患やその二次的全身症状が正常化し、疾患関連バイオマーカーが正常化し、疾患特異的な死亡が防がれることを示す。PMTに由来する肺胞マクロファージは少なくとも1年間存続し、治療効果も同様に持続した。我々の知見は、正常および疾患における肺胞マクロファージの集団サイズを調節する機構を明らかにするとともに、GM-CSFが肺胞マクロファージの表現型決定に必要であることを示し、また、PMTの実際の臨床への応用がhPAP小児患者に対する初めての特異的治療になることを確認するものである。

