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創薬:抗菌薬、パネキシンチャネルとアポトーシス間の予想外のつながり
Nature 507, 7492 doi: 10.1038/nature13147
細胞膜にあるパネキシン1チャネル(PANX1)は、アポトーシスを起こしている細胞からヌクレオチドである誘引シグナルfind-meを放出し、このシグナルが食細胞を誘引する。今回我々は、小分子スクリーニングにより、キノロン系抗菌薬トロバフロキサシンが新規なPANX1阻害剤であることを明らかにした。キノロン類は細菌感染の治療に広く使われているが、その一部では小児の死亡などの原因不明の副作用が見られている。トロバフロキサシンは、ヒトに投与した際の血漿中濃度においてPANX1を直接の標的とし、PANX1の阻害はアポトーシス細胞断片化の調節異常につながる。PANX1の遺伝的欠損はトロバフロキサシンの影響の表現型を再現したため、アポトーシスの際の細胞解体の調節にパネキシンチャネルが他と重複していない役割を持つことが明らかになった。薬剤耐性菌の世界的増加と新たな抗菌薬の不足は、ヒトの健康に対する重大な難問となっている。多様なキノロン系抗菌薬の比較から、いくつかの構造的特徴がPANX1遮断に関与している可能性が考えられる。以上の結果は、抗菌薬、パネキシンチャネルと細胞の完全性の間のこれまで知られていなかったつながりを明らかにしており、ある種のキノロン類の再設計が新たな抗菌薬の開発を促進する可能性が出てきた。

