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医学:神経芽腫のゲノム塩基配列解読から明らかになるchromothripsisおよび神経突起生成遺伝子の異常

Nature 483, 7391 doi: 10.1038/nature10910

神経芽腫は末梢交感神経系の小児腫瘍である。致死となることも多いこの腫瘍では、遺伝子の異常がごく少数しか同定されておらず、その発症機序は長い間謎であった。頻繁に検出される遺伝子変化は、MYCNの増幅(20%)やALKの活性化(7%)に限定されている。本論文では、すべての病期を含む神経芽腫87検体の全ゲノム塩基配列解析の結果を示す。アミノ酸を変化させる頻発変異はほとんど見つからなかった。対照的に、構造異常についての解析から、進行した病期の神経芽腫の18%で、chromothripsisとして知られる染色体の局所的な粉砕が見つかった。このような腫瘍は転帰不良と関連している。構造変化は、ニューロンの成長円錐の安定化に関与する遺伝子ODZ3PTPRDおよびCSMD1に頻発していた。それに加えて、ATRXTIAM1およびRac/Rho経路の一連の調節因子に変異が見られたことから、神経芽腫には神経突起生成の異常が関与することがさらに示唆される。これらの遺伝子に異常のあるほとんどの腫瘍は、悪性度の高い進行した神経芽腫であったが、MYCNの増幅は見られなかった。したがって、神経芽腫ゲノムの全体像から、chromothripsisと神経突起生成遺伝子の変化という2つの新規の分子的な異常が明らかになる。また、これらは危険度の高い腫瘍に見られることが多い。

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