Letter 地球:ジャックヒルで得られたジルコンに含まれるダイヤモンドに記録された軽い炭素貯蔵庫 2008年7月3日 Nature 454, 7200 doi: 10.1038/nature07102 オーストラリア西部のジャックヒルの変堆積岩から得られた地球最古の(最大4,252 Myr前に形成された)ジルコン粒子中にダイヤモンド-グラファイト包有物が最近発見され、地球で最も初期の炭素貯蔵庫を調べるまたとない機会が得られた。本論文では、このダイヤモンド-グラファイト包有物のイオンマイクロプローブ分析法(二次イオン質量分析法)による炭素同位体分析について報告する。測定されたδ13CPDB値(ピーディー層ベレムナイト標準を用いて表す)は−5パーミルと−58パーミルの間にあり、中央値は−31パーミルである。この値は典型的なマントルの値である約−6パーミルを超えており、低いδ13CPDB値をもつ生物起源地表炭素が深部に沈み込んでできたと解釈されている変成したエクロジャイト型のダイヤモンドのいくつかでみられる値に近い。低いδ13CPDB値は無機的な化学反応によっても作り出される可能性があるので、4,250 Myr前に既に地球上に生命が存在したことの明白な証拠になるわけではない。しかし、この結果は低いδ13CPDB値をもつ貯蔵庫が初期地球に存在していた可能性を示唆するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る