Letter

宇宙:非熱的イオンによる太陽風末端衝撃波面の媒介

Nature 454, 7200 doi: 10.1038/nature07030

太陽風末端衝撃波面の両側の広大な領域には、非熱的なイオンと電子が高密度に分布している。太陽風内の前ショック粒子は、ボイジャー1号と2号で測定されている。ヘリオシース内の後ショック粒子も、ボイジャー1号で測定されている。しかし、これらの粒子が衝撃波遷移の物理特性に及ぼす影響がどのようなものなのかは、ボイジャー2号が2007年8月31日から9月1日に衝撃波面を通過するまでわからなかった。ボイジャー2号は1号とは異なり、プラズマ測定を行っている。2号に搭載されたプラズマと磁場の測定機器により得られたデータからは、末端衝撃波面とヘリオシースでの力学過程を媒介するのに、非熱的イオンの分布がおそらく重要な役割を果たしていることが示されている。本論文では、ボイジャー2号が測定した低エネルギーイオンの強度がヘリオシースでの非熱的イオン分圧を生み出し、この圧力が熱的プラズマ圧や磁場のスカラー圧と同程度かより高いことを報告する。これらのイオンは、非熱的イオン分布の0.028 MeVより高い部分に相当し、末端衝撃波面の構造を決め、バルク流のもつ運動エネルギーのかなりの部分を入射太陽風から引き出して加速していると結論される。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度