Letter 宇宙:非対称な太陽風末端衝撃波面 2008年7月3日 Nature 454, 7200 doi: 10.1038/nature07022 ボイジャー2号は、黄緯の南半球側、83.7 AUの位置で太陽風末端衝撃波面を横切った。これは、北半球側でボイジャー1号が横切った位置よりも10 AUほど太陽に近い。この非対称性は、星間磁場、過渡的に生じた衝撃波面の動き、あるいは太陽風動圧に起因する非対称な圧力を示唆していると思われる。本論文では、ボイジャー2号の近くの衝撃波面によって加速された4〜5 MeVの陽子の強度が、ボイジャー1号によって並行観測されたものの3倍であり、この2つの位置での衝撃波面の違いを示していることを報告する(今週号同時掲載の論文では、衝撃波面でのプラズマ、磁場、プラズマ波や低エネルギー粒子の観測結果が報告されている)。ボイジャー2号は衝撃波面では異常な宇宙線源を発見しておらず、宇宙線源は衝撃波面上またはヘリオシース内の他の場所にあると考えられる。銀河系宇宙線ヘリウムの強度勾配が小さいことは、勾配がヘリオシース内のさらに外側に存在するか、あるいは、銀河系宇宙線の近傍星間空間での強度が予想よりも小さいことを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る