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医学:側坐核でのGluR2欠失型AMPA受容体の形成がコカイン渇望の増幅に関与する

Nature 454, 7200 doi: 10.1038/nature06995

コカインを長期間絶った後に、コカイン使用が再発することは、臨床上の大きな問題である。このような再発は、コカイン使用に関係した手がかりがきっかけになることが多い。再発傾向が持続するのは、手がかりが刺激となって起こるコカインへの渇望が、離脱後の最初の数週間に高まり、高い状態をそのまま長期間維持するためと考えられている。ラットでもこれに似た現象が見つかっており、これを「コカイン渇望の増幅」と名づけた。コカインの自己摂取から離脱させたラットは、最初の数カ月間に、手がかりによって誘発されるコカイン探索行動が、時間に依存して増大したのである。コカイン探索行動には、側坐核のα-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メチル-4-イソキサゾールプロピオン酸(AMPA)受容体を刺激するグルタミン酸放出神経突起の活性化が必要である。今回我々は、コカインの自己摂取からの長期離脱後に、側坐核のシナプスのAMPA受容体数が増加することを明らかにする。これはグルタミン酸受容体2(GluR2)サブユニットが欠失したAMPA受容体が新たに追加されたためで、さらに、これらの新しい受容体がコカイン渇望の増幅に関与することも明らかになった。今回の結果から、GluR2欠失型AMPA受容体がコカイン依存症の治療薬開発の新しい標的になる可能性が示唆される。我々は、コカインからの長期離脱後にシナプスのAMPA受容体数が増えることと、GluR2欠失型AMPA受容体のコンダクタンスが高いことが複合的に働いて、コカイン関連手がかりに対する側座核ニューロンの反応性が高まり、コカイン渇望が強化され、再発につながると考える。

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