Letter 医学:紫外線が誘発する日焼けにおけるMc1rの役割を基にした局所投与薬による救済戦略と皮膚の保護 2006年9月21日 Nature 443, 7109 doi: 10.1038/nature05098 紫外線(UV)が誘発する日焼けは、多数の「色白」の人で不完全であり、そのような人々の多くにメラノコルチン1受容体(MC1R)の機能欠損が認められる。このことから、MC1Rのリガンドであるメラニン細胞刺激ホルモン(MSH)の日焼けにおける重要な役割が示唆されていたが、MSH-MC1Rの正確な役割を決定する遺伝的に制御された系は見いだされていなかった。本論文では、紫外線はケラチノサイト内でのMSHの発現を強力に誘導するが、MC1Rを機能的に欠損する赤毛または金毛のMc1re/eマウスでは、色素沈着を誘導しないことを示す。しかし、サイクリックAMPのアゴニストであるフォルスコリンの局所投与により、紫外線を必要とせずに色素沈着が救済され、これは、MC1Rを機能的に欠損しているにもかかわらず、色素沈着機構が使用可能であることを証明している。この化学的に誘発された色素沈着は、がんを発生しやすい色素性乾皮症相補性C群欠損の遺伝的背景をもつ場合には、紫外線が誘発する皮膚のDNA損傷および腫瘍発生に対して保護的に作用した。今回の結果は、日焼け反応に細胞間のMSHシグナル伝達が必須の役割を果たすことを強調し、小分子の局所投与により色素沈着を抑制する臨床的戦略の可能性を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る