Letter 物理:クエンチした強磁性スピノルボーズ・アインシュタイン凝縮体における自発的な対称性の破れ 2006年9月21日 Nature 443, 7109 doi: 10.1038/nature05094 物性物理学と現代原子物理学の中心的目標の1つは、物質量子相の探索、特に零温度の量子相転移の普遍的な特性が非零温度の熱相転移で生じる特性とどのように異なるかを調べることにある。従来型の凝縮物質系に比べて、原子気体では平衡状態から遠く離れた状態の量子ダイナミクスを研究する、ほかに類のない状況が得られる。例えば、(原子が非零の内部角運動量をもつ)気体スピノルボーズ・アインシュタイン凝縮体は、いずれも対称性の破れに伴った超流動と磁性を同時に実現する量子流体である。本研究では、量子相転移を起こして強磁性状態まで急速にクエンチした87Rbスピノル凝縮体における自発的な対称性の破れについて調べた。スピンテクスチャー、強磁性磁区、および磁壁形成が観察され、また、スピン渦が位相敏感にin situ検出できることが実証された。スピン渦は対称性の破れから生じるトポロジカル欠陥であり、非零のスピン流は存在するが、正味質量の流れは存在しない。 Full Text PDF 目次へ戻る