Letter 進化:エチオピアのDikikaにおいて鮮新世の人類の幼若個体が置かれていた地質学的・古生物学的な状況 2006年9月21日 Nature 443, 7109 doi: 10.1038/nature05048 Dikika調査プロジェクト(DRPと略;発起人はZ. A.)は1999年以降、エチオピアのハダール、ゴナ、ミドルアワシュの調査区域の化石人類遺跡群の間を流れるアワシュ川の南方にある、鮮新世および更新世の堆積層を露出する悪地で発掘調査を行ってきた。本論文では、DRP区域の地質学的マッピングと層序学的測量について報告し、DikikaのDIK-1遺跡において、知られるうちで最古の人類の子どもの極めて保存状態のよい骨格の置かれていた状況を記載する。今回のDRP調査区域のマッピングから、人類化石を出土するハダール累層を完全に規定することが可能となり、隣接する層との関係性を規定する構造およびテクトニクス上の統合的な枠組みが得られる。これらの知見から、この区域の流域規模でのテクトニクス、堆積、および古環境の歴史が明らかになり、加えて、この人類の子どもが化石生成過程で、また古生物学的にどのような状況に置かれていたかも明らかになる。こうしたデータは、人類進化の起こった環境を理解するために不可欠であり、大規模なテクトニクス研究および古環境研究に統合できる。古環境に対する流域規模での我々の研究は、時間的・地理的に確認された化石産地の規模で起こった複雑な地史を解明する手段の1つとなる。これらの化石産地は、アワシュ峡谷の変化に富むテクトニクス史および堆積史の中で生じている。 Full Text PDF 目次へ戻る