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生物多様性:深海海底下の原核生物が境界層で見せる地質学的時間を通した活発な生態

Nature 436, 7049 doi: 10.1038/nature03796

海底下の生物圏は、原核生物の地球上で最大の生息域であるが、代謝速度がもっとも低い生息域でもある。モデルで算出された活動度は極めて低いことから、大半の原核生物は不活性か、または代謝が極めて遅い可能性がある。本論文では、太平洋の2か所(縁海域と外洋)の掘削地点の調査結果を示し、この両方で地球化学的境界層と堆積物境界層の一方または両方と関連して原核生物活動の海底下深部における活性化がみられたことを報告する。縁海域の深さ90 mの掘削地点では、原核生物の数の増加(約13倍)という活性化が見られ、活動度は表面付近における値と同等あるいはそれ以上であった。高分子量DNAの解析から生きている原核生物の存在が確認され、また深さ90 mの境界層における微生物群集の著しい変動を含め、深度に伴う生物多様性の変化が認められ、こうした変化は地球化学的性質と結びついていた。外洋の掘削地点では、深度に伴う原核生物数の増加はより少なかったが、数に応じた活動度の上昇は認められた。しかしこの場合の数の増大は、反復して複数回現れる珪藻類に富む堆積物からなる層(900万年前あたりのもの)と関連していた。今回得られた結果は、深海の堆積物中の原核生物が高い活動度を有すること、境界層と関連して多様性が変動すること、地質学的時間スケールにわたって活発であることを示している。

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