Letter 化学:光誘起形状記憶ポリマー 2005年4月14日 Nature 434, 7035 doi: 10.1038/nature03496 変形させて一時的な形状に固定しても、外部刺激を与えただけで元の永続的な形状にもどる材料は、形状記憶効果を示すと言われる。形状記憶ポリマーは、科学的・技術的重要性からますます注目を浴びている。熱誘起形状記憶効果は、原理的に温度を上げることによって得られる(電流印加時または光照射時の加熱によっても得られる)。いくつかの論文では、光によって誘起されるポリマーやゲルの収縮、屈曲、体積変化などの形状変化が報告されている。今回我々は、紫外光照射によって、シンナミック基を含有するポリマーを変形させ、所定形状、例えば(これらに限定されないが)伸張フィルムおよびチューブ、弓形、らせん形といった形状に固定できることを報告する。これらの新たな形状は50℃まで加熱しても長期間安定であるが、異なる波長の紫外光を照射すると周囲温度で元の形状に戻る。ポリマーがさまざまな一時的所定形状を形成した後、遠隔光駆動によって周囲温度で元の形状に戻る能力は、種々の医療などの用途に利用できるかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る