Letter 生化学:ADPに結合したアポトーシス誘導プロテアーゼ活性化因子1の構造 2005年4月14日 Nature 434, 7035 doi: 10.1038/nature03465 アポトーシスはカスパーゼによって起こるが、そのカスパーゼは細胞死刺激に応答してタンパク質分解による活性化を受ける。アポトーシス誘導プロテアーゼ活性化因子1(Apaf-1)は、ミトコンドリア下流のカスパーゼ活性化を制御している。アポトーシスにおいて、Apaf-1はシトクロムcに結合してATP/dATPの存在下でアポトソーム(apoptosome)を形成し、開始カスパーゼであるカスパーゼ-9の動員・活性化を起こす。Apaf-1機能の基礎となるメカニズムの大部分は未だ知られていない。本論文で我々は、ADPを結合したWD40欠失Apaf-1の結晶構造を分解能2.2Åで報告する。Apaf-1はATP結合前には不活性状態で存在するが、この構造から、その分子メカニズムが明らかになった。アミノ末端のカスパーゼ取り込みドメインは、3層のα/βフォールド、短いヘリックス状モチーフ、そして翼状のヘリックスドメインに接して密集した状態になっており、結果としてカスパーゼ-9結合面は内部に埋もれてしまっている。奥深くに埋もれているADP分子は、これら4つの隣接したドメイン間の相互作用を強める編成中心として機能しており、Apaf-1を不活性コンホメーションのままにとどめている。Apaf-1はATP/dATPおよびそれらの類似化合物に結合して加水分解する。ヌクレオチドの結合と加水分解によって、アポトソームの形成とカスパーゼ-9の活性化に必須なコンホメーション変化が起こると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る