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宇宙:最初の星における元素合成の痕跡

Nature 434, 7035 doi: 10.1038/nature03455

化学的に最も始原的な星は、宇宙で形成された最初の天体の特徴に制約を与える。水素、ヘリウムおよび微量のリチウムを除くすべての元素は、まさに最初の星での元素合成によって生成された。残存する始原的な星における相対的な元素存在量は、最初の星の質量を反映している。なぜなら、元素合成の経路は星の質量に非常に敏感なためである。従来知られてきたなかで重元素の最も少ない星はHE0107-5240であったが、この星の元素存在量パターンの起源を説明するために、いくつかのモデルが提案されてきた。本論文では、鉄の存在量がHE0107-5240のおよそ2分の1である、準巨星もしくは主系列星のHE1327-2326の発見について報告する。両方の星は、鉄に比べて炭素と窒素が極端に過剰であり、存在量パターンの起源が類似していることを示唆している。しかし、HE1327-2326の予想外に低いLi存在量と高いSr存在量は、現在の理論的な解釈の妥当性に疑問を投げかけるものである。これまでのモデルはいずれも、高いSr存在量を予測していないし、最も金属量の少ない星に対するデータと一致するようなLi欠乏メカニズムも示していない。

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