Letter 進化:サハラ砂漠で出土したペルム紀の四肢動物から、パンゲア超大陸における気候による固有性が示される 2005年4月14日 Nature 434, 7035 doi: 10.1038/nature03393 ニジェール北部のペルム紀後期のMoradi累層から見つかった新しい化石は、古生代末に近い頃(およそ2億5,100万年前)の低緯度の乾燥環境に生息していた動物相について知る手がかりとなる。本論文では、古生代末期の4,000万年〜9,000万年前に分岐した石炭紀の系統の残存種として、新しい2種の切椎類両生類、コクレオサウルス科(Cochleosauridae)の新属新種Nigerpeton ricqlesiと、原始的なエドプス上科(Edopoidea)の姉妹群にあたる新属新種Saharastega moradiensisを報告する。今回の新知見と、獣弓類(爬虫類の一群)がほとんど見られないことを考えあわせると、ペルム紀中の赤道をはさんだ標本数の乏しい乾燥地帯の動物相は、両半球の熱帯から温帯までの地域を優占した、標本数の多い動物相とは著しく異なっていたと思われる。我々の得た結果は、ペルム紀後期の動物相が均一だったとする長年の説が、化石標本の得られた緯度にむらがあったために、単純化されすぎた見方である可能性が高いことを示すものだ。 Full Text PDF 目次へ戻る