Review Article

細胞:幹細胞および癌におけるWntシグナル伝達

Nature 434, 7035 doi: 10.1038/nature03319

標準型Wntカスケードは、幹細胞の重要な調節因子であることが明らかにされている。また、多くの組織においてWntシグナル伝達の活性化は発癌にも関連している。このことから、幹細胞および前駆細胞で見られるWntシグナル伝達によって厳密に調節されている自己再生が、癌細胞では悪い方向に使われて悪性増殖能につながるという可能性が考えられてきた。腸、上皮、造血系における幹細胞および癌細胞の維持と増殖に不可欠なものとしてWnt経路がどのようにかかわっているかを理解することから得られた知見は、自己再生シグナルの二面性を理解する上での代表例となるだろう。

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