Article 生化学:リシンのメチル化によるp53の活性の調節 2004年11月18日 Nature 432, 7015 doi: 10.1038/nature03117 p53は癌抑制因子で、遺伝毒性ストレスに対する細胞の応答を調節している。p53は寿命の短いタンパク質で、その活性は、主としてさまざまな翻訳後修飾による安定化によって調節されている。本論文では、Set9メチルトランスフェラーゼによるリシンメチル化を介した、新しいp53調節機構について報告する。Set9はp53のカルボキシル末端にある調節領域中の1個のリシン残基を特異的にメチル化する。メチル化されたp53は存在が核に限定され、安定性が高まる。Set9は、このp53メチル化部位を介して、p53の標的遺伝子の発現を調節する。Set9とp53ペプチドと補因子産物S-アデノシル-L-ホモシステイン(AdoHcy)の三者からなる複合体の結晶構造から、このリシンメチルトランスフェラーゼによるp53の認識の分子基盤が明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る