Review Article 進化:持久走とヒト属の進化 2004年11月18日 Nature 432, 7015 doi: 10.1038/nature03052 歩幅の大きい二足歩行はヒト科の重要な派生的行動の1つであり、チンパンジーとヒトの両系統が分かれて間もなく現われた可能性がある。二足歩行の仕方には歩行と走行が含まれるが、ヒトは類人猿と同様に、大部分の四足獣と比べて短距離疾走の点で劣っているため、走行は人類進化に大きな役割を果たさなかったと一般に考えられている。今回我々は、ヒトの長距離持久走における能力を評価し、ヒトと他の哺乳類について持久走能力の生理学的および解剖学的な基盤を再考する。いくつかの基準で判定したところ、ヒトは持久走において著しく優れた能力を示した。これはさまざまな一連の特徴によるものであり、こうした特徴の多くは骨格に痕跡が残っている。化石に残るこれらの特徴の証拠からみて、持久走はヒト属のもつ派生的な能力であり、およそ200万年前に現れたもので、ヒトの体型進化上大きな役割を果たした可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る