Letter

物理:テラヘルツ波の導波路に金属ワイヤー

Nature 432, 7015 doi: 10.1038/nature03040

遠赤外線あるいはテラヘルツ波(1THz=1012Hz)の線源や装置は、センサー、画像解析、分光分析などへの応用をふまえて、最近広く注目されてきている。テラヘルツ波はマイクロ波と可視光の間隙を埋め、重要な理学的・工学的応用の可能性が多くの分野で示されている。しかし、この中間波長領域の導波路はまだ完成していない。マイクロ波に用いられる通常の金属導波管や、可視光や近赤外線に用いられる誘電体ファイバーは、金属の有限な伝導率による大きな損失、あるいはこの波長領域における誘電体の大きな吸収係数のために、長い距離テラヘルツ波を導くことはできない。さらに、テラヘルツ領域で広帯域のパルスを広く用いるためには、分光学的応用に適合させるために必要な低分散という制約が加わる。本論文では、金属裸線という簡単な導波路により、テラヘルツ波のパルスをほぼ分散なしにあまり減衰させず、しかも極めて簡単な構造で移送できることを示す。この新しい導波路構造の一例として、テラヘルツ波のパルスによる内視鏡を説明する。

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