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生態:宿主の同種内軍拡競争の巻き添えをくう真性托卵鳥

Nature 432, 7015 doi: 10.1038/nature03036

共進化してきた種では、相互に働く選択圧が形質の適応的でよく合うマッチングをもたらすことがよく起こる。一方の種の進化的軌跡にもう一方の軌跡が合わないという現象は、進化的遅延もしくは地理的モザイクを通じた選択圧の異なりによるとされることが多い。今回我々は、真性托卵鳥であるカモの1種とその主要な宿主2種について、相互関係を持つ2種の間に適応で見られるミスマッチが、宿主内の進化的動態によって最もうまく説明されることを示す。宿主では托卵のコストが認められないにもかかわらず、いずれの宿主でも寄生卵の排除が普通に行われていた。卵排除は托卵者の適応度をかなり減少させたが、卵擬態実験では、より宿主卵に似通った寄生卵が有利であるというような自然選択は働いていないことが明らかになった。これらの相反する結果は、宿主種内で種内托卵と同種卵排除が見られることがわかって解決された。異種間の軍拡競争のように見えるものは、実は同種内個体間の対立に偶然に付随する副産物であり、そのため寄生者は進化的反応のしようがないらしい。

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