Research Press Release
窒素が減少させる土壌からの炭素放出
Nature Geoscience
2010年4月26日
窒素堆積物は温帯森林土壌から放出される二酸化炭素の量を減少させるとの報告が寄せられている。
前世紀における化石燃料と肥料の利用は、大気中の窒素の量を増加させ土壌中の窒素レベルも増加させた。
I Janssensらは、窒素付加実験の解析と野外の研究を実施し、温帯森林土壌における土壌炭素の交代に対する窒素堆積物の影響を決定した。彼らは、窒素堆積物は土壌中の有機物の分解を遅くし、土壌への炭素の蓄積を増大させることを見つけた。その結果として、土壌からの二酸化炭素の放出はかなり減少する。
Janssensらは、将来に熱帯で予想されている窒素堆積物の増加は、熱帯森林土壌における炭素循環に対して予測できない結果をもたらす可能性があると警告している。
doi:10.1038/ngeo844
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
健康:肥満の増加は低所得国でより急速に進んでいるNature
-
気候:複合的な極端気象が炭素収支の再考を迫る可能性Nature
-
古生物学:古代の歯が原初的な人類集団間の交流を示唆しているNature
-
医学:体重減少後の維持に役立つ可能性のある戦略Nature Medicine
-
神経科学:脳の解読技術を用いて音声の音量を選択的に高めるNature Neuroscience
-
生態学:花粉媒介者は小規模農家の健康と収入を支えているNature
