Research Press Release
グリーンランドの隠れた帯水層
Nature Geoscience
2013年12月23日
グリーンランド氷床からの大量の融解水が年代の古い圧密された雪に蓄えられているとの報告が今週掲載される。この隠れた帯水層は融解水が氷床から海洋へと流れ出て海水面上昇に寄与することを遅らせる効果がある。
Richard Fosterたちは、2011年春にグリーンランド南部の氷床を掘削し、雪の層の厚さを測定した。驚くべきことに、彼らは流体の水が冬を越した古く圧密された万年雪の中に存在することを発見した。彼らは、地中および空中レーダーを用いてグリーンランド南部の広範な地域にわたる水の層の広がりを追跡した。彼らは、水を含んだ万年雪の中の隠れた帯水層はアイルランドの広さ(約70,000 km2)にわたっていると見積もっている。
関連するNews & Viewsの記事で、Joel Harperは万年雪に広範な帯水層が見つかったことは、「基本的なことであるにもかかわらず見過ごされてきたグリーンランドの融解水流出過程の要素を明らかにした」と書いている。
doi:10.1038/ngeo2043
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
健康:肥満の増加は低所得国でより急速に進んでいるNature
-
気候:複合的な極端気象が炭素収支の再考を迫る可能性Nature
-
古生物学:古代の歯が原初的な人類集団間の交流を示唆しているNature
-
医学:体重減少後の維持に役立つ可能性のある戦略Nature Medicine
-
神経科学:脳の解読技術を用いて音声の音量を選択的に高めるNature Neuroscience
-
生態学:花粉媒介者は小規模農家の健康と収入を支えているNature
