Research Press Release

過去の全球温暖期に後退した東南極氷床

Nature Geoscience

2013年7月22日

East Antarctic ice sheet retreat during past global warmth

東南極氷床の一部は500万年前から250万年前の地球温暖期に数百キロメートルも内陸に繰り返し後退していたという報告が、今週オンライン版に掲載される。この発見は、東南極氷床がこれまで考えられていたよりも温暖化に敏感であったことを示している。

Carys Cookらは530万年前から250万年前の鮮新世に東南極沖で堆積した海洋堆積物の地球化学的組成を評価した。鮮新世は大気中の二酸化炭素濃度が350から450ppmvと今日見られるのと似たレベルを持つ特徴がある。研究チームは、最温暖期には堆積物は数百キロメートル内陸の現在は東南極氷床で覆われた地域に位置した岩石からもたらされたことを見つけた。彼らは、堆積物が生成されるためには高南緯地域の温度が上がるにつれて氷床の縁が内陸に後退したことが必要になると示唆している。

関連するNews&Viewsの記事でClaus-Dieter Hillenbrandは「Cookらにより提供された鮮新世の東南極氷床の範囲に対する制約条件は、東南極氷床下の盆地が、気候が温暖な条件下では大量の氷床後退が起きうる「アキレス腱」となっている可能性がある」と記載している。

doi:10.1038/ngeo1889

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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