Research Press Release
ガラスでできた世界最小のポンプ
Nature Nanotechnology
2010年5月17日
ヒトの赤血球ほどの大きさのポンプが純粋なガラスから作られたことが、Nature Nanotechnology (電子版)に掲載される。そのポンプは、毎秒千兆分の1リットルの流量を制御できるものであり、これを使えば化学物質や生体物質の分析・合成を行う超小型実験室を作製できる。
A Huntらが作製したポンプは、非常に薄いガラスが絶縁体から導電体に可逆的に変化することを利用している。そのようなガラス電極は、流体マシンの新たな可能性を開くものである。
doi:10.1038/nnano.2010.81
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
がん:膵臓がんまたは大腸がんの患者において有望な効果を示すワクチンNature Medicine
-
生態学:熱波が熱帯の鳥類の個体数減少と関連しているNature Ecology & Evolution
-
気候変動:ペリト・モレノ氷河の後退が最近大幅に加速Communications Earth & Environment
-
考古学:スペインの洞窟で新石器時代の人肉食の証拠が発見されるScientific Reports
-
気候変動:鉱物資源の不足が低炭素化移行を制限する可能性Nature Climate Change
-
人類の進化:スラウェシ島における初期ホミニンの居住Nature